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父さんの一人旅

父さんの一人旅

秩父編 04年5月30日

秩父編の画像…04年5月30日・日帰り


 朝日がやけにまぶしかった。
今、何時だ。
枕元に置いてあった携帯電話を
パカッと開けて時間を確認すると午前6時半だった。
ん、なんで朝日? 天気、悪いんじゃねーのかよ。
 ベッドから飛び出してパソコンをスイッチオン。
立ち上がりの遅さに苛立つ気持ちを抑えて、秩父の天気を調べた。
な、なんと雨マークは夜だけではないか。
 もちろんゴーだ。
朝飯なんか食べてるヒマはない。
コースを決めてる時間ももったいない。
バイク雑誌の付録にあった秩父の地図を剥ぎ取り、
緊急時の消防士並みのスピードで準備を整えると
気が付いた時には第2京浜を北上していた。
 環8を通って練馬ICから関越道へ。
無茶な走りはしなかったのに
自宅を出発してから50分後には三芳PAに到着していた。
 タバコに火をつけ、ボタンの押し間違えに気づいた時には
コップに並々と注がれていたデカビタCを飲みながら地図とニラメッコ。
初めての秩父だし、地図を見たところでイメージもわかない。
オーソドックスに秩父周辺を流すことにした。
 花園ICを降りてR140で秩父方面へ。
すると自宅の近所にある寺と同じ名前の寺があったので寄り道してみた。
 住職らしき人がTシャツ姿でフラフラしていたので、ちょっと尋ねてみた。
「ウチの近所にも同じ名前の寺があるんですけど、
何かつながりがあるんですか?」
「宗派も違うし、関係はないです」
会話がブッツリと途切れた。
すると今度は住職が「秩父は初めてですか?」と話しかけてきて
「初めてなんですよ」と答えると
休憩室のような部屋に案内してくれて、秩
父の観光マップのようなものをくれた。
始めのうちは
 住職 「秩父は峠も多いし、バイクで回るとけっこう楽しい所ですよ」
ノコスケ「そうみたいですね」
といった他愛のない会話だったが、
途中から奥さんらしき女性も参加。
コーヒーに、お茶菓子まで出してもらって
最近の寺事情から日本経済の行く末まで会話が弾んだ。
気がついたら1時間以上が経過していた。
先を急いでいたワケでもないし、有意義な時間だった。
住職の説明で秩父地方の位置関係をオボロゲながら把握することが出来た。
ありがとう、住職さん。
 R140のループ橋なんかを通りながら、山道を経てR299へ。
秩父を大きく1周するようなルートで関越道・花園ICまで戻った。
特に観光はしなかったけど秩父は奥が深そうだし、
時間をかけて攻略する価値はありそうだ。
それが分かっただけでも大収穫だった。
 本当のことを言うと
旅の最後にショッキングな出来事に遭遇したんだけど、
今日のところはなかったことにしておく。
せっかくの充実した1日だったから。
   本日の走行距離 350キロ…たぶん

  ※当日の日記から


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